日本人が本当は知らないお金の話(本)
三橋貴明 著
長年、疑問に思っていたことをズバリと書いてくれていた。 いい本に出合えた時は、とてもうれしい。
今までの知識だと、お金は、金銀など貴金属の預かり証から始まったものだと 認識していた。
貴金属は、重くて持ち運びが不便だから、預かり証を売買するだけで、 商売を成立させていた。と。
あながち間違ってはいなかったようだが、明確ではなかった。
お金とは、「債務と債権の記録」というのが結論だからだ。
バランスシートで考えれば話が早い。手元にお金があるという事は、 逆で誰かがお金を借りているという事だ。
日本円の場合は、日本銀行の債務と債権の記録が1万円分あって、 収入によって我々が手にすることが出来き、使う事が出来る。
個人の借金と政府の借金が違う事も説明がある。
これは、別の本でも読んだことがあるので、理解は問題なかった。
政府が借金をしないと、国民にお金が回らない。
富とは、何か? お金や貴金属の事ではないこともわかりやすく解説されている。
今回の話で行きついたのは、「経済学」だ。 義務教育もしくは、高校で必須にしたほうが良いと思う。 この頃特に。
個人的興味があったので、経済学は独学したのだが、興味が出なければ、 一生学ばない人もいるだろう。
「日本の借金1000兆円で、国家破綻ガー!」と言う人が、単なるバカだと 気が付かない人が多いように思う。
NHKでも平気で、そんな番組を作っているし。 苦情を言ってやろうかと思ったが、番組をチラ見しただけだったから、辞めといたけど(笑)
お金とは何か? 政府の負債とは何か? 需要とは何か? 供給とは何か?
論理的に考える基本は、使う言葉の定義が明確だという事だ。
ちなみに、言葉の定義という話でいうとすぐに思い出すのは、 共産党などの極左の人たちが使う言葉には、定義がない。
彼らによる「平和」の定義は、「共産主義に無抵抗で死ね」という意味だからだ。
話がそれたΣ(゚д゚lll)
この本でよくわかることは、 ・お金とは何か? ・富とは何か?
という2つだ。もちろんこの2つのみではないが。 この2つがよくわかることはとても重要だと思う。幸せとは何かにつながると思う。