幻庵(下巻)
幻庵(下巻)
百田尚樹 著
幻庵(下巻)を読み終えた。昨夜だ。
感動に浸っているところです。
上巻からのストーリーは、幻庵が登場する前の時代背景、碁の世界を見せてくれるところから始まる。
百田尚樹さんがすごいと思うことの一つは、まるで読み手がそこにいるかのように語ってくれるところだと思う。
いきなり、「幻庵が生まれました」というような描写はない(笑)
あるわけないか?(笑)
上巻のスタートから振り返ってみると、まずは、幻庵(吉之助→因徹→立徹→安節)の師匠であり、義父である鬼因徹の話から始まる。
この本の世界が少しずつ広がっていく。実話に基づいて書かれていると思われるので、この時代(江戸時代)の知識が重なってくる。
そして、話の流れの中で後の幻庵が登場することになる。ただ、「海賊と呼ばれた男」と同様に、時代は、中盤からスタートして、吉之助が7歳で登場し、その後、回想になり、義父であり、師匠である因徹の話につながっていく。
話がつながるからすごいんですよね。
探偵ナイトスクープの放送作家というから、視聴者目線がよくわかっているのだろう。
読み返す時が来ると思う。海賊と呼ばれた男の次だけど(笑)