なぜ間違えたのか⑮
第十五弾!
今回は、「お抱え運転手の知識のワナ」というお話
~なぜ、「わからない」と正直にいえないのか?~
「お抱え運転手」とは、知ったかぶりをする人の事だそうだ。自分を実際以上に誇示する人であると。
その人は、魅力的な声の持ち主であるかもしれないし、説得力があるように見えるかもしれない。しかし、そういう人がまき散らす知識には中身がない。雄弁ではあるが、空虚な言葉ばかり使う。
とある。
本物の知識を持つ人は、知らない、分からない事は、「知らない」「わからない」と言う。もしくは発言はしない。
確かに、私が人を観察するときは、これを意識せずに用いていたかもしれない。知らないことは、知らないので教えてもらえますか?と聞く。
聞いた後、自分が認識した内容を伝え、ずれがないかを確認している。自分の知識が増えるので、私もうれしくなる。
話している相手も、話したい内容の様で、嬉しそうに話してくれる。
「しったかぶり」「プロパガンダ」「偏向報道」などの共通点がある。誰が指摘していたのかは忘れたが、少なくない人たちが同じことを言っているので、間違いないと思う。
それは、何か?
言葉の「定義」だ。
言い換えると「共通認識」という人もいた。同じ言葉でも互いに違う意味で使っていると会話にならない。
上念司さんが言っていたのは、プロパガンダを言う人の煽り文句は、言葉の定義が曖昧(あいまい)もしくは、基準がない。
話に合ったのは、「国際競争力」
よく聞く言葉だ。
ここでいう国際競争力とは何か?定義がない。
日本のことを考えると、「技術力」がある。
だが、技術力を計るものはない。しいて言えば、スーパーコンピュータの性能がある。確かに、日本は、スーパーコンピュータの速度は世界一であった。
後に、中国に抜かれるが、、、
では、日本は技術力が中国よりも下でしょうか?
それは断定できません。
自動車の販売台数は、中国には負けていません。
ますます、「国際競争力」がわかりませんね?
つまり、ふんわりとしたイメージでしかないのです。
そういえば、わかったような横文字をよく使う人がいましたね。ワイズスペンディングやら、サステイナブルな社会づくりとか(笑)
ワイズスペンディング(賢い支出)を言うなら、東京都の支出をWeb上で公開し、支払先を明示しておけば、気になった人がそこに問合せできたりする仕組みを作りなさい。
サステイナブル(持続可能な)な社会づくり
まず、お気づきのように、形容詞に「な」をつけると「持続可能なな」になります。どうせ、英語を使うなら、
Making sustainable society メイキング サステイナブル ソサイエティ
まで言えばいいのにとさえ思う。一部分だけ使うからおかしい。
おわかりいただけたでしょうか?
信用できない人は、意味が不明確な言葉を使います。
本当に、相手に伝えたいことがあるなら、言葉を慎重に熟考して選ぶものです。そこに気が付くと、信用していい人かどうかが分かるようになります。
私は、そこに気が付くのに時間がかかったなぁとしみじみ思いますΣ( ̄ロ ̄lll)